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授乳服のTシャツを作るのは
簡単じゃなかった…けど、
どうしても欲しいかったので、
こだわりを全部
詰め込んでみました。

授乳服の常識をくつがえす！？
「ベーシック・2wayポケッタブルTee」が
生まれるまで。

Milk teaの夏といえば、長らく「ストレッチロングタンクトップ」がランキング殿堂入りし、「夏の授乳服＝タンクトップ」というイメージを持っていたのは私だけではないはずです。

そのイメージが覆ることになった大ヒット商品「ベーシック・2wayポケッタブルTee」には、私の並々ならぬこだわりが詰まっています。

夏といえばTシャツなのに、授乳服にはMilk tea をはじめとして、Tシャツがありませんでした。 あるのは半袖のカラーカットソーや、チュニックのようなもの。あるいは、ほとんど肌着という半袖トップスばかりでした。ただ何気なく着ただけで、どことなくスタイリッシュで、デニムにもスカートにも合わせられる…。そんなどこにでもありふれたTシャツが、授乳服にはなかったのです。

早速Tシャツを作ろう！と決めたわけですが、こういうシンプルな服こそ問題になるのは決まって授乳口。特に胸元のロゴは、胸元に切り替えのある授乳服にとってほとんど無理な話です。 単純に胸元にファスナーを付ける？シンプルな服だからこそ、そんなことをすればいかにも「ここが授乳口ですよ！」と目立ってしまいます。

そんなこんなで結局授乳服にTシャツがなかった訳を知りつつ、だとすればうんと下に授乳口を下げてしまおうと考えました。 そうすると授乳の切替はハイウエストの位置になります。

セットアップワンピなどで採用しているショート丈。こうすれば、授乳時にさっと覆える目隠し代わりになります。だけど、これにしたって前だけ切り替えるとやはり「いかにも」な授乳服になります。なので、これをぐるっと一周、付けることにしました。

そしてこのタイプのすごいところ。実は…（笑）。後日撮影しながら気づいたのですが、着丈が２wayになるのです！そのまま着ればロング丈のトップスになり、この中の部分をボトムスにタックインしてしまえば、ショートトップスを着ている様なデザインになるのです。オトナカジュアルには欠かせないガウチョやハイウエストパンツ・スカートってトップスのバランスが難しいのですが、このタイプなら１枚で、スキニーからボリュームボトムスまで綺麗に穿きこなしてくれるんです！

袖にもこだわりを詰めました。暑い日、家で選んできた薄いトップスが、仕事場やレストランに行くと寒すぎることはよくあります。 ちょっとした袖の長さの違いがどれだけ体感温度に差が付くかを常日頃感じているので、袖丈も５分袖⇔半袖に調整できるようにしてあります。

そして生地。やっぱり何と言っても赤ちゃんには綿。柔らかい肌触りの綿生地を探しました。けれどデザイン上、どうしても２重になってしまいます。綿でこれをしてしまうと洗濯のとき大変乾きが悪く、また、繰り返し洗濯すると縮みが出てしまいます。なので綿も入りながら、程よくしなやかで速乾性の高いポリエステルを混ぜました。ふんわりさらさらの肌触りは本当に心地良いです。

そしてサイズ感。本来Tシャツってサイズ展開が多いものですが、ポケッタブルTはフリーサイズ。でも返品や交換の問い合わせは、とても低いです。それは肩のデザインに秘密が。着る人の体型に合わせたかのような綺麗な落ち感を作るドロップショルダー。女性の体のラインを綺麗に見せてくれるドロップショルダーを採用し、程よくゆったりしながら野暮ったくならないサイズを採用。ここにも私のこだわりが詰まっています。

思いを込めた分、お客様にも伝わるものだと感じ、これからもたくさんの方に愛される商品を作っていきたいなと改めて思う商品となりました。

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