里帰りの準備や期間は?出生届や必要な手続きは?里帰り出産の気になる疑問
出産前後の期間を実家で過ごす里帰り出産。慣れ親しんだ場所で母親のサポートを受けられるため、妊婦さんは安心して人生の大仕事に臨むことができます。
今回は、準備や期間、出産届やその他必要な手続きなど、里帰り出産の気になる疑問についてご紹介します。
里帰り出産の準備や期間
一般的な里帰り出産では、出産の前後2カ月間を実家で過ごします。
里帰り出産の準備は妊娠初期から始めましょう。妊娠が判明したら、体調を優先しながら以下のことを進めていきます。
両親への報告
妊娠が判明したら、早めに実家の両親へ報告しましょう。里帰り出産を行う場合、ママと赤ちゃんが過ごす部屋や布団の用意など、両親側の準備も必要になるためです。
ただし、妊娠初期は自然流産などの可能性もあるため、ご近所や親戚への報告は安定期を過ぎてからするよう、一言付け加えておいた方が良いかもしれません。
帰省先の近くの産院や病院の分娩予約
出産したい病院を決めたら、早めに分娩予約をしましょう。地域によっては出産できる病院が限られている場合があるため、インターネットや帰省先の役所などであらかじめ確認することが大切です。
具体的な里帰りの日程を計画
一般的には、妊娠後期の中頃である妊娠34〜35週ごろの帰省が良いとされています。
ただし、真夏など季節的に動きにくい頃や年末年始などの交通機関が込み合う時期は注意が必要です。日程を決めかねる場合は、妊婦健診の際に医師や助産師に相談することをおすすめします。
里帰りまでに通う産院・病院に里帰り出産の意向を伝える
現在のかかりつけである産婦人科の医師に、里帰り出産の意向を伝えます。
その際に、帰省先の病院に渡すための紹介状を書いてもらいましょう。紹介状には、これまでの妊娠の経過具合や赤ちゃんの状態などが記入されます。一般的には、紹介状がないと転院できないことがほとんどのため、必ず依頼をしましょう。
里帰り出産に必要なものは?
安定期に入ったら、少しずつ里帰りに必要なものをそろえていきましょう。実家でママ自身が使用するものや生まれてくる赤ちゃんが使用するもの、入院準備に必要なものをそれぞれ用意します。
ママと赤ちゃんの生活に必要なものは、宅配便などで事前に実家へ送りましょう。大きな荷物を抱えての帰省は、長距離であればあるほど赤ちゃんやママの体に負担を掛けてしまいます。なるべく荷物をコンパクトにまとめることが大切です。
ママ自身の生活に必要なもの
・下着、マタニティパジャマ、マタニティウェアなどの衣類
・化粧品など身だしなみに関するもの
・歯ブラシなどの洗面用具
・退院時に着る服、産後に着る授乳しやすい服
・産後に使用する骨盤ベルトや補正下着
産前と産後合わせて2カ月ほど里帰りする方が多いため、長期間の旅行のような感覚で荷物をそろえると良いでしょう。また、産後は1カ月ほど買い物に行かなくても問題ないように、数に余裕を持って用意しておくと安心です。
赤ちゃんのために必要なもの
・おむつ、おしりふき
・哺乳瓶、ミルク
・沐浴用のソープ、綿棒、ベビーローションなどのスキンケア用品
・赤ちゃん用衣類(短肌着5枚程、長肌着3枚程、コンビ肌着3枚程、その他季節に合わせて必要なもの)
・ガーゼタオル10枚程度
その他、布団や沐浴用のベビーバスなどは、実家にあるものを使用する、あるいは両親が用意しておいてくれる例が多いようです。事前に何を用意してもらえるかを確認し、持って行くものは必要最低限の枚数・個数にしましょう。
ミルク育児が決まっている場合は、1カ月分たっぷりと用意します。母乳の場合も、ママのコンディションや母乳の量によってはミルクが必要になる可能性もあるため、用意した方が良いでしょう。
入院準備で必要なもの
・母子手帳
・産院や病院の紹介状
・健康保険証
・印鑑
・出産一時金や入院保険などの書類
入院前の妊婦健診や入院時の手続きに必要なものは、忘れてしまうと自宅まで取りに帰ったり、パパに送ってもらう手間が増えたりと、なかなかやっかいです。きちんと用意しておきましょう。
出生届など役所での手続きはどうするの?
里帰り出産で一番イメージしづらいのが、出生届などの手続きです。帰省先で行えるものとそうでないものがあるため、覚えておきましょう。
【帰省先でできる手続き】出生届
基本的には住民票のある地域、または本籍地のある役所で提出することになっていますが、里帰り出産の場合は帰省先の役所でも受理してもらえます。提出期限は、生まれた日を含む14日以内です。
出生届は出産した産院や病院が用意してくれることがほとんどですが、例外もあるため、入院前に問い合わせておくと良いでしょう。
【住民票のある役所でする手続き】児童手当・乳幼児医療費助成制度
児童手当と乳幼児医療費助成制度の手続きは、赤ちゃんと自宅へ戻ってから行います。
乳幼児医療費助成制度の手続き前に赤ちゃんの病気や怪我で医療機関を受診した場合は、診療明細書や薬局のレシートを必ず取っておきましょう。これを元に後から申請することで、診療や処方薬の自己負担額が戻ってくる場合があります。
おわりに
里帰り出産では、慣れ親しんだ実家で両親のサポートを受けながら、安心して出産に臨むことができます。
必要となる準備や手続きについてはあらかじめチェックしておき、直前になって慌てることがないよう余裕を持って里帰りしましょう。